いま、日本の漫画出版業界にとどまらず、海外のエンターテインメント市場においても『ゴルゴ13』に対する再評価の波が押し寄せている。Netflixをはじめとするグローバル動画配信プラットフォームを通じて、過去のアニメシリーズや関連作品が世界各国で手軽に視聴可能となったことが大きな契機だ。
欧米のファンにとって、スーツを脱ぎ捨てて白ブリーフ姿で冷徹に任務を遂行する主人公の存在は、非常に斬新でシニカルなアイコンとして受け止められている。アメコミのヒーロー像とは一線を画す、シュールでありながら圧倒的にストイックなキャラクター像が、SNS時代における一種のミームとしても拡散した。
半世紀前に誕生した劇画のシンボルが、国境や時代を超えて新しい世代の視聴者を魅了している。デジタルストリーミングの普及は、昭和の劇画アイコンに世界的な再脚光を浴びせる結果となった。