鳩山安子氏は1922(大正11)年、ブリヂストンタイヤ(現・株式会社ブリヂストン)の創業者である実業家・石橋正二郎氏の長女として福岡県久留米市に誕生しました。裕福な環境で育ち、女子学習院を卒業した彼女は、まさに日本を代表する名門財閥の令嬢としてその歩みをスタートさせます。
1942年、東京帝国大学を首席で卒業し、後に大蔵事務次官や外務大臣を務めることになる鳩山威一郎氏と結婚しました。威一郎氏の父は第52〜54代内閣総理大臣を務めた鳩山一郎氏であり、日本のトップ政治家一族と巨大企業創業家が婚姻によって結びついた瞬間でした。
夫の政治活動を支えつつ、彼女自身もブリヂストンの大株主として巨額の配当収入を得る立場にありました。単なる政治家の妻にとどまらず、鳩山家全体の財政基盤を一手に握る絶対的な存在としての地位を確立していきます。