振り返れば、昭和の時代に流通していたウルトラマンの折り紙は、顔の輪郭を折って目や口をペンで描き加えるような簡素なものが主流だった。しかし現在、折り紙作家たちの研究によってその技法は目覚ましい進化を遂げている。
初級者向けのモデルなら、わずか10工程程度で象徴的な頭部とボディが完成する。小さな子供でも直感的に折れるよう工夫されており、達成感を味わいやすい。
一方で、折り紙マニアや特撮ファンを唸らせる上級者向けギャラリーモデルとなると話は別だ。ハサミや接着剤を一切使わず、不切正方形一枚折り(一枚の正方形の紙を切らずに折る技法)だけで、複雑な胸のプロテクターやカラータイマーの立体構造まで完璧に再現する。折り工程が100を超える作品も珍しくなく、もはや折り紙の限界に挑む建築的アートの趣すら漂う。