連続テレビ小説 マッサンは、二人の波乱万丈な半生をベースにした伝記ドラマとして大きな反響を呼んだ。劇中ではユーモラスかつ情熱的に描かれた夫婦関係だが、実際の記録を紐解くと、よりシリアスで深みのある史実が浮かび上がる。例えば、劇中でのエリザベス(エリー)の天真爛漫なキャラクターに対し、現実のリタは非常に理知的で慎み深く、日本社会に馴染むため茶道や華道を嗜み、完璧な日本語を話したとされる。
また、太平洋戦争中の生活はドラマ以上に壮絶だった。敵国人としての偏見や特高警察からの監視、無用な誤解に晒されながらも、リタは一度も故郷へ帰ることを口にせず、夫の事業と家庭を愚直に守り抜いた。連続テレビ小説としての演出を超えた、本物の愛と絆がそこには存在していたのだ。