ピッチを照らすオレンジの革命!名門とスターが宿す熱狂の系譜

ピッチを照らすオレンジの革命!名門とスターが宿す熱狂の系譜

ピッチを照らすオレンジの革命!名門とスターが宿す熱狂の系譜の全体像を詳しく解説してご紹介します。

フットボールの長い歴史において、オレンジ色がこれほどまでにカリスマ性を帯びるようになった起源は、オランダサッカー協会の歩みと切り離せない。王家オラニエ=ナッソー家に由来するそのシンボルカラーは、1970年代にピッチ上で旋風を巻き起こした。全員が攻め、全員が守る。革新的な「トータルフットボール」の異名とともに、鮮やかなオレンジのシャツは世界中のフットボールファンに強烈な衝動を与えたのだ。

その革命の中心にいたのが、稀代の天才ヨハン・クライフだ。彼のしなやかな身のこなしと圧倒的な戦術眼は、鮮烈なオレンジのジャージと共に人々の脳裏に焼き付いている。アディダスの3本ラインが入った代表ユニフォームに対し、自身のスポンサー契約の兼ね合いから特注の2本ラインでピッチに立ったエピソードは、今なお語り継がれる伝説だ。ナショナルチームの誇りと個性のエゴがぶつかり合い、それが美学へと昇華された瞬間でもあった。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。