一方、ピンチをチャンスに変えながらマルチな才能を発揮しているのがトレンディエンジェルの斎藤司氏です。元大手IT企業(楽天)の営業職という異色のサラリーマン経歴を持つ彼は、2004年にNSC東京校に入学。たかし氏とのコンビ結成後、自虐的な薄毛ネタをリズミカルに昇華させた漫才で頭角を現しました。
2015年の『M-1グランプリ』において敗者復活戦から頂点へ駆け上がったエピソードは、日本のお笑い史に残る快挙として語り継がれています。決め台詞である「誰だと思ってんだ、斉藤さんだぞ」は流行語となり、バラエティ界のトップスターへと登り詰めました。
近年における斎藤司氏の躍進で特筆すべきは、本格的な歌唱力を活かしたミュージカル界での成功です。名作『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役をはじめ、数々の大型舞台で観客を魅了。バラエティ番組で見せるコミカルな顔と、劇場で見せるプロフェッショナルな表現者としての顔を巧みに使い分けることで、独自の確固たる地位を築き上げています。