『架空OL日記』を観た視聴者が一様に驚くのは、「なぜ男性であるバカリズムが、ここまで女性の心理や更衣室の会話をリアルに描けるのか」という点です。その背景には、緻密な脚本と計算し尽くされた現場作りの裏話が存在します。
一見すると完全なフリートークやアドリブに見える更衣室のシーンですが、実はセリフの一言一句、相槌のタイミングまで脚本に緻密に落とし込まれていました。撮影現場では、カメラが回る直前まで女優陣とバカリズムが本当の雑談をしており、その延長線上で本番に入っていたため、あの独特の「飾らないトーン」が自然とカメラに収められたといいます。
また、バカリズムは配役に関して「演技の上手さはもちろん、声のトーンや佇まいが自然な日常に馴染む女優陣」を重視してオファー。夏帆や山田真歩をはじめとするキャスト陣が、過剰な演出を削ぎ落として演じきったことで、唯一無二のリアリズムが完成しました。