大根ブームの原点を語る上で外せないのが、畑から偶然収穫された奇形大根の存在です。人間のように足を組んだ姿が話題を呼んだ「セクシー大根イラスト」の真相は、農家が投稿した1枚の収穫写真でした。艶かしいポーズをとる大根の姿は瞬く間に拡散され、数多くのプロ・アマ絵師たちによる二次創作へと発展していきました。
同じくネット界隈を沸かせたのが、猛ダッシュしているかのように二股に分かれた大根から着想を得た「走る大根イラスト」の話題です。躍動感あふれるポージングと無機質な野菜のギャップが生み出すユーモアは、ゆるキャラ大根に対するネットの反応として「無駄に疾走感があって元気が出る」「LINEスタンプに欲しい」と絶賛の嵐を巻き起こしました。
自然が生み出した偶発的な造形美を、日本のネットカルチャーが得意とするキャラクター化の手法で見事に消化した好例といえます。