Q1:生理前の顎ニキビを事前に予防する方法はありますか?
A1:生理の約7〜10日前から始まる黄体期には、皮脂分泌の増加と肌の角質肥厚が起こります。この時期にあらかじめ皮膚科で処方された角質剥離作用のある外用薬(過酸化ベンゾイルやアダパレン)を顎全体に薄く予防塗布しておくこと、また皮脂分泌を促すビタミンB群の補給や、低GI食を意識して急激なインスリン分泌を抑えることが極めて有効な先回り予防策になります。
Q2:皮膚科でもらった外用薬(ベピオやディフェリン)を塗るとヒリヒリして皮が剥けます。中断すべきですか?
A2:外用レチノイドや過酸化ベンゾイルの使用開始後1〜2週間に現れる赤み、乾燥、ピリピリ感、落屑は、毛穴の角質を剥離させる過程で生じる随伴症状(副反応)であり、アレルギーでない限り治療上想定される経過です。完全に中止するのではなく、十分な保湿剤(ヘパリン類似物質やセラミド配合乳液)を塗った上から極少量を点置きする、あるいは1日おきの夜間のみ使用するなど、塗布頻度や量を調整しながら肌を慣らしていくことが推奨されます。ただし、腫れや強い痒みが出る場合は接触皮膚炎の可能性があるため、速やかに担当医に相談してください。
Q3:マスク生活が終わっても顎ニキビが治りません。胃腸薬や漢方を飲むべきでしょうか?
A3:慢性的な下痢、便秘、胃痛、冷えなどを伴っている場合、胃腸機能の低下に伴う全身循環の滞りや腸内毒素の蓄積が顎ニキビの引き金になっている可能性が濃厚です。漢方医学では「血行不良(瘀血)」や「熱の滞留(湿熱)」と捉え、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)などが臨床で頻用されます。市販薬を自己判断で多用するよりも、皮膚科や漢方外来で自律神経や体質に合わせた処方を受けるのが最も確実です。