日中の観光バスが押し寄せるピークを外すなら、狙い目は間違いなく午前7時台の早朝か、夕暮れ直前のトワイライトタイムだ。朝露に濡れる木々の小道を抜けた先、朝陽を浴びて赤みを帯びる桜島の山肌は息をのむほど美しい。空気が澄んだこの時間帯は観光客の姿もまばらで、静寂の中でシャッターを切ることができる。
日が落ちると、眼下には約60万人が暮らす鹿児島市街の光の海が広がる。繁華街・天文館のネオンや港を行き交うフェリーの灯火が湾の水面に反射し、夜景スポットとしての実力を遺憾なく発揮する。地元フォトグラファーによれば、桜島の稜線を背景に残すためには日没後20分から30分の「マジックアワー」に三脚を低めに据えるのがベストアングルを生む秘訣だという。