『バイキング』という番組を語る上で避けて通れないのが、視聴者やネットコミュニティを二分した「賛否両論の嵐」です。SNSや大手掲示板、知恵袋などの投稿を分析すると、坂上氏のMCスタイルに対する評価は驚くほどくっきりと分かれていました。
支持層からは「当たり障りのないコメントばかりの他局と違い、視聴者の本音をズバッと代弁してくれる」「空気を読まない追及にスカッとする」という熱烈な声が寄せられていました。既得権益や芸能界のタブーを恐れず、生放送ならではの緊張感を生み出せる稀有な存在として、圧倒的な求心力を誇ったのです。
その一方で、「発言が威圧的に感じる」「自分の意見と違うコメンテーターを論破しようとする姿勢が苦手」「進行の榎並大二郎アナウンサーへの当たりが強くて見ていられない」といった批判的な意見も少なくありませんでした。いわゆる「パワハラ疑惑」としてネットニュースに取り上げられることもしばしばありました。
しかし、当時の番組関係者や出演者たちの証言を総合すると、画面越しに見える光景と制作の裏舞台には大きな隔たりがありました。坂上氏は生放送前に全スタッフの名前と役割を把握し、楽屋周りへの気配りを欠かさないことで知られていました。特に進行役を務めた榎並大二郎アナウンサーに対しては、若手アナウンサーを一人前に育てるための「あえての厳しいパス」であり、二人の間には強い師弟関係と信頼が存在していたことが、番組最終回での榎並アナの涙と感謝の言葉からも証明されています。