ドラフト会議直後の各スポーツ紙や野球専門誌による「2010年ドラフト採点」を読み返すと、非常に興味深い事実が浮き彫りになります。当時のホークスに対する評価は、決して最高ランクの「A」や「S」ばかりではありませんでした。
大学ビッグ3の大石達也を抽選で外し、高校生捕手の山下斐紹を指名したこと、2位で無名に近い地方大の柳田悠岐を獲得したことに対し、メディアの採点は「B評価」や「及第点のC評価」にとどまるものが大半でした。世間の称賛を浴びていたのは、斎藤佑樹を引き当てた北海道日本ハムファイターズや、大石達也の交渉権を獲得した埼玉西武ライオンズでした。
しかし、15年以上の歳月を経て行われた再評価において、この採点は完全に覆ることになります。ドラフトの真価は、指名した瞬間ではなく「指名後にどのような環境で鍛え上げたか」によって決まることを、ホークスは証明してみせたのです。