2010ソフトバンクドラフトの奇跡|千賀・甲斐・柳田が生まれた真相

2010ソフトバンクドラフトの奇跡|千賀・甲斐・柳田が生まれた真相

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ドラフト会議直後の各スポーツ紙や野球専門誌による「2010年ドラフト採点」を読み返すと、非常に興味深い事実が浮き彫りになります。当時のホークスに対する評価は、決して最高ランクの「A」や「S」ばかりではありませんでした。

大学ビッグ3の大石達也を抽選で外し、高校生捕手の山下斐紹を指名したこと、2位で無名に近い地方大の柳田悠岐を獲得したことに対し、メディアの採点は「B評価」や「及第点のC評価」にとどまるものが大半でした。世間の称賛を浴びていたのは、斎藤佑樹を引き当てた北海道日本ハムファイターズや、大石達也の交渉権を獲得した埼玉西武ライオンズでした。

しかし、15年以上の歳月を経て行われた再評価において、この採点は完全に覆ることになります。ドラフトの真価は、指名した瞬間ではなく「指名後にどのような環境で鍛え上げたか」によって決まることを、ホークスは証明してみせたのです。

比較軸2010年ソフトバンク他球団の一般的傾向(当時)歴史的検証から導かれる結論直後メディア採点B〜C評価(大石を外したため)ビッグ3獲得球団がA〜S評価ネームバリュー中心の即時採点の無意味さ指名方針と評価軸欠点より「突出した1つの長所」完成度、フォームの癖の少なさ、即戦力性平均点タイプより尖った異才が頂点を極めた育成インフラ投資三軍制導入、専用球場建設の青写真支配下枠中心、二軍公式戦のみの運用実戦打席・投球回数の絶対的担保が覚醒を生む長期的リターン球団黄金期(日本一連覇)+世界一貢献数名の戦力化にとどまる年度が多数NPB史上で最も経済的・競技的価値を生んだドラフト
高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。