メディアの報道もまた、この遠く離れた拠点の現実を伝えてきた。過去に放送された『NHKスペシャル』や国内外の科学ドキュメンタリー番組は、最先端のドローン技術や水中カメラを用いて、一般の立ち入りが不可能な沖ノ鳥島の真実の姿を映し出している。
映像に映し出されるのは、見渡す限りの群青の海にポツンと立つ鋼鉄とコンクリートの人工基盤だ。その異形とも言える姿は見る者に強い印象を与えるが、同時にそこで行われている厳密なデータ採取のプロセスと、過酷な自然環境に挑む科学者たちの姿は、単なる領有権議論を超えた「科学の最前線」としての価値を刻み込んでいる。