放送事故レベルのトラブルが発生した際、通常の企業や自治体キャラクターであれば炎上や出演自粛に発展しかねません。しかし、くまモンの場合はファンコミュニティや報道機関を巻き込んだ独自のポジショニングを確立しています。
J-CASTニュースの報道によると、過去にロケ現場での過度ないたずらが物議を醸した際、熊本県の担当部署は公式に「くまモン本人から事情を聞き取り、反省を促した」という主旨のコメントを発表しました。「中の人」の存在を一切公認せず、あくまで「くまモンという独立した公務員・個体」として対応する徹底した世界観の維持が、ネットユーザーの支持を集めました。
5ちゃんねるやSNS上では、「お叱りを受けた部長」「手袋が抜けても黒い肌が出てくるだけという完璧な設定死守」といった好意的な反応が大多数を占めました。重大な人身事故を回避しつつ、トラブルそのものを熊本県の話題作りに還元する高度な広報戦略が機能していたといえます。