ポーズの爆発的進化の裏には、プリントシール機市場で圧倒的シェアを誇るフリュー株式会社によるハードウェアの技術革新がありました。2019年はまさに、撮影の自由度を劇的に拡張した記念碑的な機種が相次いで投入された年です。
その筆頭が2019年2月に登場し社会現象を巻き起こした『アオハル』です。この機種最大の特徴は、従来の固定カメラを廃止し、ユーザー自身の手でカメラの高さやアングルを自在にコントロールできる可動式カメラを業界で初めて採用した点にありました。これによって誕生したのがアオハルプリクラポーズです。ブース内にしゃがみ込んで下から煽るアングルや、大人数でぎゅっと身を寄せるワイドな引き撮影など、それまでのプリクラの常識を覆す躍動感あるポーズが次々と開発されました。
対照的に、写りの質感でティーンを魅了したのが『キャンディスタジオ(THE CANDY STUDIO)』と『Around20(アラウンド20)』でした。キャンディスタジオ盛れる撮り方としては、しっかりとしたライティングを生かした鮮やかな発色と目元のキャッチライトを強調する正面ポーズが鉄則とされ、韓国風の「オルチャンメイク」と完璧な相乗効果を発揮しました。
一方、2019年6月にリリースされたAround20プリ機特徴は、従来の「過剰なデカ目」から一線を画し、大人の女性でも気兼ねなく撮れるナチュラルな透明感と落ち着いたライティングを打ち出した点にあります。「盛りすぎない盛り」という新たな価値観を提示し、現在のプリクラトレンドの礎を築きました。