綾瀬はるかのキャリアの原点は、2000年に開催された第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンです。友人に誘われて「部活を休む口実」として気軽に応募したという有名なエピソードがありますが、審査員特別賞を受賞したことで彼女の運命は劇的に動き出しました。審査員を満場一致で唸らせたのは、計算された演技力ではなく、特技披露で見せた30秒間のウサギのモノマネ(鼻をヒクヒクさせる動作)という圧倒的な天然性と天性の愛嬌でした。
しかし、広島から上京して本格的な芸能活動をスタートさせた直後は、決して順風満帆な道のりではありませんでした。デビュー当時の2001年からは、まず知名度を獲得するための登竜門としてグラビアアイドルとしての活動が主軸となります。『ヤングジャンプ』や『週刊プレイボーイ』などの誌面を飾り、抜群のプロポーションと透明感あふれる笑顔で瞬く間にトップグラビアアイドルの座へと登り詰めました。
当時のインタビューや特番の手記で彼女自身が回顧しているように、上京当初はホームシックや急激な環境変化、生活リズムの乱れから体重が増加し、事務所のダイエット企画番組(『B.C.ビューティー・コロシアム』)に出演して1か月でマイナス7kg以上の過酷な減量に挑戦するという苦難の時期も経験しています。公の場で涙を見せながらも目標を完遂した強いプロ意識と素直な人間性は、初期のファン層を強く惹きつける決定打となりました。