代謝計算の歴史を遡ると、20世紀初頭にアメリカの生化学者アーサー・ハリス (Arthur Harris)と生理学者フランシス・ガノ・ベネディクト (Francis Gano Benedict)によって考案されたハリス・ベネディクト方程式 (Harris-Benedict Equation)に辿り着く。長年にわたり臨床現場で重宝されてきたこの伝統的計算モデルは、当時の平均体型を基礎としているため、現代人の体組成変化に合わせた補正が継続的に行われてきた。
その後、1990年代には現代人の生活様式や筋肉量に最適化されたミフリン・セント・ジョール公式 (Mifflin-St Jeor Equation)が登場し、より精度の高い算出モデルとして欧米を中心に広く普及した。現在では、これらの計算式を基盤にしつつ、日本人の骨格や代謝特性に適合させたデジタル計算ツールが数多く提供されている。