近年、スパイスカレーの多様化はとどまるところを知らない。特に都市部を中心に、「キーマドライ」や「ドライキーマ」といった、両者の名前を組み合わせたハイブリッドなメニューを提供する店が急増している。
水分を極限まで飛ばした濃厚なひき肉のペーストを、固めに炊いたライスの上にこんもりと盛り付け、仕上げに卵黄を落とすスタイルがその代表例だ。これはキーマ(ひき肉)であり、かつドライ(汁気なし)でもあるため、両者の境界線はもはやグラデーションのようになっており、明確に区別すること自体がナンセンスになりつつあるのも事実だ。