なぜ毎年炎上?クソ物件オブザイヤー歴代大賞と業界の闇を徹底解剖

なぜ毎年炎上?クソ物件オブザイヤー歴代大賞と業界の闇を徹底解剖

なぜ毎年炎上?クソ物件オブザイヤー歴代大賞と業界の闇を徹底解剖についての疑問解決ガイドをお届けします。

SNS上でのクソ物件オブザイヤーネットの反応を観察すると、「爆笑した」「センスがキレキレ」というエンタメ的な消費が目立ちます。しかし、現場で働くプレイヤーや実際に被害に遭った当事者の証言を丹念に拾い上げていくと、笑いの奥に張り付いた悲壮感が露わになります。

大手デベロッパーの設計部門に勤務する一級建築士は、取材に対して次のような苦渋に満ちた証言を寄せています。

「ノミネートされる物件を見て笑っていられるのは外野だけです。あの裏側には、事業採算を合わせるために上層部から無理なコストカットを強要され、眠れない夜を過ごした現場監督や下請け業者の血と汗、そして絶望があります。削ってはいけない安全マージンを削らざるを得なかった担当者の顔が浮かぶからこそ、業界関係者にとっては胃が痛むイベントなのです」

また、宝島社などから刊行されたクソ物件オブザイヤー書籍シリーズや全宅ツイメンバーによる著作群でも、関係者の本音が克明に記録されています。書籍化されたことで、それまで不動産業界特有の隠語や業界ルールを知らなかった一般のマイホーム購入検討層にも「物件の見えないリスク」が広く周知される結果となりました。皮肉にも、ネットの悪ふざけとして消費されていたコンテンツが、購入者の防衛意識を高める教科書として機能し始めているのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。