今日の輝かしい成功だけを見れば、目黒蓮は順風満帆なエリートコースを歩んできたように映るかもしれません。しかし、その足跡は決して平坦なものではありませんでした。ジャニーズJr.時代は後列でのバックダンサーが長く続き、「自分はいつデビューできるのか」という見えない恐怖と戦い続ける日々を過ごしました。
前身ユニット「宇宙Six」での活動を経て、2019年にSnow Manへの加入が決定。当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「自分を変えるために、思ったことはすべて言葉にしてノートに書き殴った」という生の告白は、彼の覚悟の重さを物語っています。恵まれた容姿に甘んじることなく、誰よりも早く稽古場に入り、最後まで居残り練習を重ねる姿勢が、やがて大きな転機を引き寄せました。
2022年、社会現象となったフジテレビ系木曜劇場『silent』で演じた聴覚障害を持つ青年・佐倉想役は、彼の俳優としての評価を決定づけました。音のない世界で葛藤し、手話を通じて感情を迸らせる繊細な芝居は、視聴者の涙を誘い、TVerの見逃し配信再生数記録を次々と塗り替えました。その後も、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、映画単独初主演作『わたしの幸せな結婚』、TBS系金曜ドラマおよび劇場版『トリリオンゲーム』、そして2024年のフジテレビ月9『海のはじまり』に至るまで、主演俳優としてのキャリアを盤石なものにしています。