インターネット上で「滋賀工場 閉鎖理由」という検索クエリが急増した背景には、三菱ロジスネクストが打ち出した中長期的な生産拠点再編計画が存在します。旧ニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアの統合によって誕生した同社は、長年抱えていた国内複数拠点にまたがる重複投資の解消を急務としていました。
滋賀工場(旧ユニキャリア系)は、長年エンジン式およびバッテリー式フォークリフトの重要コンポーネント製造を担ってきました。しかし、国内外の物流機器市場が急速にカーボンニュートラル対応(バッテリー化・燃料電池化)や自動倉庫連携システムへと舵を切るなか、旧態依然とした複数拠点での分散生産はコスト競争力の足枷となっていたのが実態です。
経営陣が決断した生産機能の集約方針により、主力車種の組み立てラインや基幹機能はマザー工場である京都工場(京都府長岡京市)や愛知県高浜地区などの大型拠点へと段階的に移管されました。この一連の動きが地域住民や派遣求人市場に伝わる過程で、「滋賀工場が完全閉鎖される」というセンセーショナルな噂となって一人歩きしたという経緯があります。