SNSや掲示板では、白州18年に関して根拠の乏しい噂や誤解が飛び交っています。ウイスキーを純粋に楽しみたいファンが誤った情報に惑わされないよう、業界取材に基づいて真偽を検証します。
第一の誤解は、「定価が上がったことで転売ヤーが撤退し、誰でも店頭で買えるようになる」という説です。結論から言えば、これは誤りです。定価が6万円台後半になったとはいえ、買取相場が7万円台後半から8万円台前半を維持している現状では、転売による利ざやは依然として存在します。店頭にゲリラ的に並べば即座に買い占められるリスクが高いため、大手百貨店や量販店が通常陳列に戻すことはまずありません。供給量が劇的に増えない限り、厳格な抽選販売体制が解除される見込みは薄いのが現場のリアルです。
第二の誤解は、「白州18年はすべて海外富裕層に買い占められて国内には残っていない」という言説です。確かに免税店や海外オークションへの流出は顕著ですが、サントリーは国内のウイスキー文化継承とオーセンティックバーへの支援を重視しており、国内主要バーや特約店ルート、正規百貨店枠へ一定割合を確実に配分しています。ただし、そのパイが膨大な一般消費者の需要に対して圧倒的に小さいため、個人の体感として「市場から消滅した」ように見えているのが実態です。