大濠公園日本庭園は、1979年(昭和54年)に大濠公園の開設50周年を記念して築庭されました。設計を手掛けたのは、「昭和の小堀遠州」と称えられ、島根県の足立美術館庭園やボストン美術館天心園などを手掛けた世界的作庭家・中根金作(なかね きんさく)です。
敷地面積約12,000平方メートル(約3,600坪)に及ぶ園内は、伝統的な「池泉回遊式庭園」を基調としながら、以下の3つの主要エリアで構成されています。
- 大池泉(だいちせん)と築山:黒松やサツキ、ツツジが配された雄大な池。中島をつなぐ橋の曲線や水面に映る緑のコントラストが見事です。
- 枯山水庭園(かれさんすい):白砂と巨石を配し、水の流れや宇宙の広がりを抽象的に表現した枯山水。静寂の中で対峙するのに最適な空間です。
- 三段落ちの滝と渓流:深山幽谷を思わせる滝の造形。都心の真ん中とは思えない迫力ある水音とマイナスイオンに包まれます。
中根金作の庭園哲学である「借景の巧みさ」と「どの角度から切り取っても一幅の絵画になる構図美」が随所に凝縮されており、歴史的文化価値の高さは福岡市屈指のクオリティを誇ります。