馬賊の手打拉麺はなぜ並ぶ?日暮里・浅草の超絶もちもち麺と名作担々麺を解剖

馬賊の手打拉麺はなぜ並ぶ?日暮里・浅草の超絶もちもち麺と名作担々麺を解剖

馬賊の手打拉麺はなぜ並ぶ?日暮里・浅草の超絶もちもち麺と名作担々麺を解剖とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

馬賊に関してインターネット上で時折見かけるのが、「麺が太すぎてラーメンというより讃岐うどんや団子に近いのではないか?」という指摘だ。これは半分正解であり、半分は決定的な誤解である。

第一に、うどんと馬賊の手打ち麺では小麦粉の配合と「かんすい」の有無が決定的に異なる。かんすいがもたらす独特の風味とアルカリ性のグルテン構造は、噛んだ瞬間に跳ね返るような弾力と特有の歯切れを生み出す。太さの視覚的インパクトから「うどん」と連想されがちだが、スープを吸ったときの表情や喉越しは正真正銘の中華拉麺の頂点だ。

第二の誤解は、「麺の太さがバラバラなのは調理のムラではないか」という疑問だ。これも大きな誤解である。職人が手伸しで作る麺は、中央部が平打ち状になり、端が細くなる。この1杯の丼の中に存在する無数のグラデーションこそが、一口ごとに異なる噛み応えとスープの持ち上げを生み出す計算された不揃いさなのだ。

均一にカットされた工業用ストレート麺では絶対に到達できない「食感の起伏」こそが、馬賊を唯一無二の存在に押し上げている理由に他ならない。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。