木嶋佳苗死刑囚がこれまでに獄中で契りを交わした男性は、一人にとどまらない。最初に婚姻届を提出したのは、彼女の支援者であった60代の男性だった。身元引受人として面会を重ねるうちに深い絆が芽生えたとされるが、この関係は数年で解消される。次なるパートナーとして登場したのが、彼女の事件を追っていた出版社の編集者、いわゆる週刊誌デスク経験のある人物だ。
取材者と取材対象という緊張感あふれる関係から、いかにして愛憎入り混じる婚姻関係へと発展したのか。取材関係者の証言によれば、木嶋死刑囚は面会室のアクリル板越しであっても、相手の自尊心を的確にくすぐる言葉遣いと、圧倒的な自己肯定感で相手を包み込むという。男性側もまた、彼女の特異なカリスマ性と手記の価値に引き込まれ、いつしか個人的な情愛へと傾斜していった。さらにその後、別の一般男性との再婚も取り沙汰されるなど、彼女の周りでは絶えず男性の影が交錯し続けている。