タカのキャリアにおいて最大の転換点となったのが、2018年3月に発生したオフィス北野の分裂・ビートたけし独立騒動です。師匠であるたけしが事務所を離脱し、新事務所「T.Nゴン」を立ち上げた際、残された軍団メンバーと事務所経営陣の間で深刻な対立が表面化しました。
この混乱の極みにおいて、情報番組の生放送に連日出演し、冷静かつ論理的に軍団側の主張を説明し続けたのがタカでした。本名である井口薫仁(いぐち たかひと)としての責任感を滲ませ、激高することなく理路整然と事態を解説する姿は、世間から「軍団の中で最も大人で頼れるリーダー」として高い評価を集めました。
その後、オフィス北野は経営体制を刷新し、2026年1月に「株式会社TAP」へと社名変更。高校時代からの同級生であり、お笑いコンビ「カージナルス」時代からの無二の相棒であるつまみ枝豆が代表取締役社長に就任しました。タカ自身は役員名簿に名を連ねて過度な経営権を握るのではなく、所属の筆頭タレントとして事務所を精神的・実務的に支える道を選びました。師匠の命名による「ガダルカナル島」にちなんだ過激な芸名を背負い続けて40余年、看板を守り抜いた男たちの絆は今なお揺らいでいません。