チケット販売時に「サイドシート」「注釈付き指定席」としてアナウンスされることが多い両端ブロックの座席については、SNSや口コミサイトでも活発な意見交換が交わされています。現場を体験した観客の生の声を集約すると、評価は舞台の演出形態によって明確に分かれています。
「サイドブロックの最端席に座った際、下手(舞台左側)奥のセット内にいる役者が壁の影になって全く見えなかった」「スピーカーが近く、劇伴の音圧が強めに感じられた」という指摘がある一方で、「斜めからのアングルだからこそ、役者が袖にはける直前の表情や、正面からは見えない横顔の陰影が鮮烈に焼き付いた」「見切れ席として割安に買えたが、これなら十分コスパが良い」といった前向きな感想も目立ちます。
PARCO劇場の舞台開口部は広く設計されているため、中央から極端に外れた席であっても舞台全体の7〜8割以上は視界に入ります。完全なシンメトリー(左右対称)の美術を楽しみたい演出作品ではやや物足りなさを感じる可能性があるものの、演者の演技そのものを追う上では致命的な障害になりにくいのが実情です。チケット購入時にサイドブロックが割り振られた場合でも、過度に落胆する必要はありません。