山田雅人の「かたり」の中でも、ファンから絶大な支持を集めているのが競馬を題材にした演目です。特に「有馬記念」にまつわる名馬とホースマンたちのドラマは、競馬ファンのみならず、競馬のルールを知らない観客すらも涙腺崩壊へと導く力を持っています。
代表作の一つである「オグリキャップのラストラン(1990年有馬記念)」では、限界説が囁かれる中で奇跡の復活劇を遂げた芦毛の怪物と、手綱を取った武豊騎手、そして彼を信じ続けた厩舎スタッフたちの胸中が克明に描写されます。また、1年の骨折休養から奇跡の復活勝利を飾った「トウカイテイオー(1993年有馬記念)」の語りでは、実況の熱狂と静寂の対比が鮮やかに描き出されます。
SNSや参加者のレビューでは、「競馬の話を聞いて生まれて初めて号泣した」「スポーツ実況を超えた人間賛歌の舞台」といった感想が数多く寄せられています。単なる勝敗の結果をなぞるのではなく、挫折や栄光の裏側にある「人の想い」に光を当てる構成が、幅広い世代の心を打つ最大の理由です。