実際に日本の学習者が「My name is...」を使った際、ネイティブスピーカー側はどう受け止めているのでしょうか。英会話スクール講師や外資系企業に勤務するネイティブへの取材、SNSや掲示板(Reddit・X)等での生の声を集約すると、明確な反応の傾向が見えてきます。
ある大手英会話スクールのアメリカ人講師は、取材に対して次のように現場の感覚を語っています。
「日本人の生徒さんが教室に入ってきて『Hello, my name is Ken.』とハキハキ仰ると、とても礼儀正しい印象は受けますが、同時に『小学校の朝の会』や『子ども向けの英語劇』を見ているような無邪気な不自然さを感じます。大人同士の自然な対等感を作るなら、笑顔で『Hi, I'm Ken. Nice to meet you.』と手を差し出すほうが圧倒的にスマートです」
また、発音面での課題も浮き彫りになっています。日本語のカタカナ感覚で「マイ・ネーム・イズ」と各単語を均等に区切って発音してしまうと、英語特有のリンキング(My name is の「m」と「i」がつながる /maɪˈneɪmɪz/)が失われ、ロボットが喋っているような固い響きが強調されてしまいます。文体と発音のダブルの要素が、ぎこちなさに拍車をかけているのが実情です。