『アッコにおまかせ!』がインターネット上で大炎上を招いた最大の要因は、生放送特有のリアクションと令和のコンプライアンス意識との間に生じた決定的な乖離にあります。とりわけ世論の反発を決定づけたのが、国際大会で活躍したアスリートに対する無配慮な発言でした。
パリ五輪の陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手が競技中に寝そべってカステラを食べる姿に対し、和田アキ子氏が「トドみたい」と発言した瞬間、SNS上ではリアルタイムで抗議の声が噴出。偉業を成し遂げた選手へのリスペクトを著しく欠いた表現として、瞬く間にトレンド入りする事態に発展しました。
昭和・平成のバラエティ界を牽引してきた「歯に衣着せぬ豪快なトーク」は、かつて視聴者に親しまれる個性として受け入れられていました。しかし、ルッキズム(外見至上主義)や人権意識に対する視線が厳格化した現在、親しみを込めたつもりの冗談であっても、侮辱やハラスメントと捉えられるリスクが極めて高くなっています。この感覚のズレこそが、アッコにおまかせ炎上理由の根本的な根源です。