地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説

地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説

地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

机上の計算式を離れ、実際に生身の人間が地球一周の距離に立ち向かうと、どのような現実が待ち受けているのでしょうか。過酷な冒険手記や旅程の実態を検証します。

1. 徒歩での挑戦:約5,700万歩の果てにあるもの

成人の平均的な歩幅を約70cmと置いた場合、地球一周歩数換算では約5,714万歩という天文学的な数値が弾き出されます。1日あたり3万歩(約21km)という強行軍を休みなく続けたとしても、地球一周徒歩日数は約1,900日(5年以上)、1日30kmペースでも約1,333日(約3年8ヶ月)を要します。

現実には海があるため、完全な徒歩単独での地球一周は不可能です。この壁に陸路ランニングと洋上ヨット航海を組み合わせて挑んだのが、間寛平さんの「アースマラソン」(2008年〜2011年)でした。総移動距離4万1,000km超を766日間かけて踏破した当時の手記や特番インタビューでは、砂漠地帯での熱中症、トルコでの前立腺がん発覚、洋上での猛烈な嵐など、過酷を極めた実情が赤裸々に語られています。机上の「4万km」という数字の裏には、舗装路ばかりではない高低差、地政学的リスク、そして人間の関節軟骨や筋力がすり減る圧倒的な物理的摩耗が潜んでいます。

2. 飛行機での踏破:偏西風と時差ボケの壁

民間航空機が巡航する速度(時速約900km)でノンストップ飛行を行えた場合、地球一周飛行機時間は約44.4時間、つまり丸2日足らずで一周できる計算になります。しかし、民間航空会社を利用して実際に地球を一周する場合、最速でも60〜80時間程度を要します。

実際の運航では、上空を吹き荒れる偏西風(ジェット気流)が航路と所要時間を大きく左右します。東回りで飛べば追い風を受けて飛行時間を短縮できますが、西回りでは強い向かい風に逆らうことになり、燃料消費とフライト時間が跳ね上がります。さらに空港での乗り継ぎ時間や保安検査、24のタイムゾーンを短時間で跨ぐことによる強烈なサーカディアンリズム(体内時計)の崩壊など、現代の航空機旅行であっても人体にかかる負荷は決して小さくありません。

3. クルーズ船の旅:100日間に及ぶ海上コミュニティの生態系

船旅による地球一周船旅日数は、一般的な商業クルーズで90日〜110日前後が標準です。時速30km前後のゆったりとしたペースで航行するため、陸路や空路のような激しい肉体疲労はありません。

一方で、長期クルーズ参加者の手記や旅行記を分析すると、独特の心理的課題が浮き彫りになります。100日間におよぶ閉鎖空間での人間関係、寄港地での短時間観光による慌ただしさ、そして3ヶ月間陸地から切り離されることによる特有の孤立感です。移動の過酷さはなくとも、長期の洋上生活には高い適応能力とメンタルコントロールが求められます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。