一連の「秋篠宮邸改修プロジェクト」において、国民的な議論の対象となったのが総工費の推移だ。旧御仮寓所(現・分室)の建設費用を含め、改修工事全体の関連費用は最終的に約34億円から40億円規模に達したとされる。数字の大きさばかりが先行しがちだが、建物内部の構造変化に目を向けると、その設計思想の根幹が見えてくる。
改修後の邸宅内は、海外要人や内外の賓客を迎える公的応接区域と、ご家族が日常生活を送る私的居住区画、そして事務を担う職員の執務区域の3層構造に極めて明確に分類された。宮内庁関係者は「従来の私邸構造では、国際プロトコルに基づく接遇空間が不足していた。今回の改修により、国家的な接遇要請にも耐え得る公的機能を備えた」と解説する。