白塗りメイクと艶やかな衣装で観客を狂喜させた梅沢富美男さんですが、ネット上やファンの間で現在も語り草となっているのが「すっぴん(素顔)のイケメンぶり」です。
舞台を降りて化粧を落とした当時の写真は、きりっとした眉に涼しげな目元、引き締まったフェイスラインを持つ、まさに「昭和の正統派・塩顔イケメン」そのものでした。中性的な女形姿とは一転し、男の色気と精悍さを漂わせるギャップが、さらなる熱狂を生み出す要因となったのです。
その人気に伴い、語り継がれているモテ伝説も桁外れです。当時のバラエティ番組やトークショーで本人が明かしたエピソードには、現代の常識では測れないスケールのものが数多く存在します。
- トラック数台分のプレゼント:公演期間中、ファンから贈られる花束や高価な着物、貴金属が劇団の移動用トラックを満杯にした。
- 客席から飛ぶご祝儀(おひねり):舞台上の衣装に直接万札を扇状にして挟み込むファンが続出し、1公演だけで数十万〜数百万円単位のご祝儀が舞った。
- 高級外車のプレゼント:熱烈なファンから「足代わりに使って」と新車の高級外車のキーを渡されたという逸話。
当時の大衆演劇界において、役者とファンの距離の近さと熱量は凄まじいものがあり、梅沢さんはその中心で「昭和最後のスター」として規格外の待遇を受けていました。