ヘアカラーにおける染料の中で、暖色系のピンクやレッドは比較的水に溶け出しやすい性質を持っています。毛髪科学的に見ると、酸化染毛剤によって毛髪内部に定着したピンクの染料分子は、日々の洗髪やドライヤーの熱によって徐々に流出します。
一般的な色落ち期間の目安は、ピンクの鮮やかさを実感できるのが約7日〜10日間、ブラウン味を含めた全体のカラーバランスが保たれるのが約3週間〜1ヶ月程度です。
色落ちに伴って発生する「嫌な赤み」や「パサついた黄ばみ」には、明確な構造的要因が存在します。
- 赤みが気になる原因:日本人の髪は元々ユウメラニン(黒〜褐色)とフェオメラニン(黄〜赤)を多く含んでいます。ブリーチなしの施術ではフェオメラニンが残留しやすいため、ピンクが抜けた後にオレンジがかった頑固な赤みが浮き出てしまいます。
- 黄ばみが目立つ原因:ブリーチありの場合、メラニンが極限まで削られているため、ピンク染料が完全に抜け落ちるとアンダートーンの黄色が剥き出しになり、パサついた印象を与えてしまいます。