『週刊ビッグコミックスピリッツ』で迎えた最終回(第82話)およびコミックス第10巻において、二人のその後の具体的な接触はあえて最小限に抑えられています。あきらはガーデンのアルバイトを辞め、グラウンドでスパイクを履き、親友の喜屋武はるかと共に再びトラックを駆け抜ける日常を取り戻しました。
一方の近藤は、店長業務を続けながらも深夜の書斎でペンを握り続け、自らの創作活動に情熱を注いでいます。作中ラストシーンでは、互いに異なる道を歩みながらも、空を見上げて同じ青空を共有しているかのような象徴的な演出が施されました。
作者の眉月じゅん氏が意図したのは、二人の日常が再び交わる未来を明示することではなく、「雨が上がり、それぞれの足で前へ進む姿」を描くことでした。あきらにとって近藤は「初恋の痛みと再生をくれた人」であり、近藤にとってあきらは「凍りついていた創作への魂を溶かしてくれた恩人」として、生涯色褪せない記憶となったことが示唆されています。