「生理中なのになぜか性欲が強くなる」「パートナーから求められたが断りにくい」という声は、SNSや医療相談窓口でも多数寄せられています。この現象には、女性特有の明確な生化学的・解剖学的メカニズムが存在します。
生理直前から月経中にかけては、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が底を打ちます。その反動として、相対的に微量分泌されている男性ホルモン(テストステロン)の作用が優位になり、脳の中枢が刺激されて性的欲求が一時的に増進することが知られています。
生理中は骨盤内の血管に血液が滞留する「骨盤内うっ血」が生じており、膣や外陰部周辺の神経組織が充血・過敏になります。この物理的刺激が性的興奮に似た感覚として知覚されることも、生理中に性欲が高まる大きな要因です。
しかし、身体が発する欲求のサインと、実際の生殖器が耐えうる生理的環境は必ずしも一致しません。知恵袋やコミュニティ掲示板などの実体験談では、「生理終わりかけに避妊せず性行為をして後から妊娠が判明しパニックになった」「行為の翌日からひどい悪臭のおりものと下腹部激痛に襲われ、婦人科で骨盤腹膜炎と診断された」といった後悔の告白が散見されます。生物学的な欲求を理解しつつも、身体を守る冷静な判断が求められます。