小川範子(本名および旧芸名:谷本重美)の芸能キャリアは、わずか6歳での子役デビュー(1979年)に遡ります。幼少期から卓越した読解力と感情表現を備えており、1980年代前半にはNHK連続テレビ小説や数々のホームドラマで「天才子役」として業界内で高い評価を得ていました。
1987年にシングル「涙をたばねて」で歌手デビューを果たして以降は、憂いを帯びた切ない歌声と文学的な歌詞世界で独自のアイドル像を構築。フジテレビ系ドラマ『愛の嵐』での過酷な運命に耐える少女役など、シリアスな演技で視聴者の胸を打ちました。
そして彼女のキャリアにおいて最も広く親しまれたのが、1988年に放送を開始したテレビ朝日系ドラマ『はぐれ刑事純情派』における安浦ユカ役です。故・藤田まこと氏が演じる安浦刑事の次女として、思春期から大人の女性へと成長していく過程を足かけ18年以上にわたって熱演。日本中の視聴者にとって「理想の娘」としての国民的イメージを確立しました。