心臓カテーテル検査の現場で頻繁にあるのが、「造影検査で重度の血管狭窄が見つかり、同意の上でそのまま治療を行う」というケースです。代表的な治療法として、血管を内側から押し広げて金属製の網状チューブを留置する経皮的冠動脈形成術(PCI / ステント留置術)や、不整脈の発生源となる心筋組織を高周波で焼灼する経皮的心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)があります。
治療に移行した場合の医療費総額(10割負担換算)は以下の通り跳ね上がります。
- ステント留置術(PCI):総額 約120万〜250万円(使用するステントの本数や血管内超音波等の併用による)
- カテーテルアブレーション:総額 約200万〜350万円(3次元マッピングシステムや電極カテーテルの使用による)
単純に3割負担を計算すると36万〜100万円超の自己負担となる計算ですが、日本の公的医療保険制度には強力なセーフティネットが存在するため、実際に患者が支払う窓口負担は大幅に抑えられます。