日本に存在する礼拝拠点の中でも、歴史的背景や建築美、受け入れ規模において際立つ存在がいくつかあります。同時に、訪日外国人観光客や国内在住ムスリムの利便性を高めるため、主要駅や商業施設、国際空港では「全国プレイヤールーム(祈祷室)」の整備が一気に進みました。
主要なモスクと、商業施設等に設置された祈祷スペースの違いを客観的データで比較してみましょう。
日本を代表する建築美を誇る東京ジャーミイは、トルコ共和国の支援によって再建された国内屈指のランドマークです。外装から内装に至るまで本国の職人が手掛けた精緻なアラベスク模様やステンドグラスは圧巻の一言に尽きます。1階にはハラール対応施設として大規模なハラールスーパーが併設されており、非ムスリムの買い物客でも日常的に賑わっています。
一方、第二次世界大戦の神戸大空襲や阪神・淡路大震災を奇跡的に生き延びた神戸ムスリムモスクは、日本の近代史とともに歩んできた重厚な佇まいを残しています。また、中部地方の信仰の中心である名古屋モスクは、ウェブサイトやSNSを通じた情報発信に積極的で、地域住民への啓発講座を定期的に開催するなど、地域社会への溶け込みにおいて先進的な取り組みを続けています。