2019年に公開された第1作『キングダム』で王騎が初登場した瞬間、劇場の空気が一変したのを覚えている映画ファンも多いはずです。原作における王騎は、並外れた巨躯と厚い唇、オネエ言葉のような独特の口調、そして「ンフッ」「ココココ」という奇妙な笑い声を併せ持つ、中華最強の「秦の怪鳥」。生身の人間が演じるにはあまりに記号性が強く、実写化の最難関キャラクターと目されていました。
しかし、大沢たかおがスクリーンに立ち現れた瞬間、ネット上の評判は「王騎そのもの」「これ以上の配役は存在しない」と大絶賛へ反転しました。ただ外見を似せるにとどまらず、内に秘めた知略、底知れない武力、そして天下の大将軍としての包容力が見事なグラデーションで表現されていたからです。SNS上では「笑い方の再現度が鳥肌モノ」「あの巨体で馬を駆る姿が本物の将軍にしか見えない」といった声が相次ぎ、大沢の怪演はシリーズ全体の成功を決定づける原動力となりました。