建築面での進化と同じくらい注目すべきは、ソフト面の大革新だ。新庁舎の運用を見据え、すでに各種行政サービスのデジタル化(DX)が加速している。
住民票の発行や引っ越しに伴う各種届出、税関連の手続き。これまでの「紙に書いて窓口で並ぶ」光景は、過去のものになろうとしている。スマートフォンからの事前申請システムや、LINEを活用した窓口予約・混雑状況のリアルタイム確認が定着。かつて30分以上待つのが当たり前だった時期と比べると、手続きのスムーズさは劇的だ。
「市役所には行かない、行っても待たない」。仙台市が掲げるこのコンセプトは、仕事や育児に追われる現代人にとって最大の恩恵と言える。もちろんデジタル機器の操作に不慣れな高齢者向けには、案内スタッフがマンツーマンでサポートする特設コーナーも常設されている。