二人の関係は、プライベートの領域にとどまらず、巨大音楽レーベル同士の力学にも波紋を広げた。当時、エイベックスとワーナーミュージック・ジャパンは、それぞれ異なる戦略でマーケットを牽引していた好敵手だ。
両者の婚姻は、単なるタレント同士の結婚ではなく、巨大なビジネスと権利関係が複雑に絡み合う一大イベントでもあった。フェスやテレビ番組での共演ひとつを取っても、プロモーションの優先順位やブランディングの擦り合わせに細心の注意が払われていたという。
それだけに、スキャンダルによってRIP SLYMEが活動休止を余儀なくされた際、業界内に走った衝撃は計り知れなかった。スポンサー対応、フェス出演のキャンセル、楽曲のタイアップ調整など、裏舞台では膨大な損害と交渉が飛び交った。