視覚的なインパクトと並んで、本作の恐怖を決定づけているのが使用されているBGMや効果音です。
流れる楽曲は、どこか壊れたオルゴールを思わせる不安定な旋律や、不協和音を孕んだミニマルなサウンド。音程がわずかにずれた電子音や、突然の不快なノイズ音が、プレイヤーの不安感を極限まで高めます。
当時配布されていたフリー音楽素材や自作のループ音源を巧みに編集して作られたと推測されますが、映像とのシンクロ率が異常なまでに高く、「音を聴くだけで当時の恐怖がフラッシュバックする」と語る経験者も少なくありません。視覚と聴覚の双方から精神を圧迫するサウンドデザインは、Flash黄金期ならではの秀逸なクラフトマンシップを感じさせます。