ネット上の情報やSNSの口コミを精査すると、動画送信に関して技術的な誤認に基づいた誤解がいくつも見受けられます。トラブルを未然に防ぐため、代表的な3つの盲点を解明します。
第1の誤解は、「LINEアルバムに入れればバックアップ代わりになり、動画も永久に綺麗なまま残せる」という思い込みです。先述の通り、アルバム保存には5分制限があるだけでなく、強制的な圧縮によって元データの精細さは失われます。さらに、LINEアカウントの予期せぬ凍結や機種変更時の引き継ぎミスによって、アルバム内のデータにアクセスできなくなるリスクも孕んでいます。家族のかけがえのない記録を「アルバムに入れたから安心」と端末から削除してしまう行為は極めて危険です。
第2の盲点は、「ファイル送信を使えばどんな大容量でも送れる」という過信です。ファイル送信の上限である1GBというサイズは、近年の高画質スマホ動画においては「フルHDで約10〜15分、4K画質ならわずか2〜3分」で到達してしまう容量です。4K/60fpsで撮影した10分超の動画をファイル送信しようとして「送信エラー」に直面した場合、それは機能の不具合ではなく単なる容量オーバーです。動画のプロパティから容量を必ず確認し、1GBを超える場合は外部クラウドへ切り替える必要があります。
第3の落とし穴は、通信環境とパケット通信量(ギガ消費)への無配慮です。長尺動画をギガファイル便やファイル送信でやり取りする際、送信側も受信側も数百MBから数GB単位の通信パケットを消費します。相手が外出先のモバイルデータ通信(4G/5G)環境で開いてしまい、「月末に速度制限がかかった」と関係性にヒビが入るトラブルも散見されます。大容量データを送る際は、相手へ「Wi-Fi環境で開いてね」と一言添えるのが、スマートな大人のデジタルマナーです。