ライ麦パンを手に入れた後、多くの人が直面するのが「日持ちと保管」の壁です。ライ麦パンはサワー種の静菌作用(抗菌力)によって通常の食パンよりもカビが発生しにくいという長所を持ちますが、その反面、「乾燥による急激な食感劣化」という弱点を抱えています。
室温に数日放置したライ麦パンは、水分が外気に逃げてボロボロと崩れるようになり、口溶けの悪さが何倍にも悪化してしまいます。風味を長期間フレッシュにキープするためのライ麦パンの保存方法と冷凍の手順を把握しておきましょう。
原則として、当日または翌日中に食べきらない分は、購入したその日のうちに「急速冷凍」するのが鉄則です。保存の手順は以下の通りです。
- 食べる厚さに事前スライス:塊(ブロック)のまま冷凍すると解凍時に刃が通らず、均一な加熱が不可能になるため、必ず1食分(5〜10ミリ)に切り分ける。
- 1枚ごとの厳重ラッピング:空気に触れる面積を極限まで減らすため、スライス1枚ずつを食品用ラップで隙間なくぴっちりと包む。
- ジッパー付き冷凍保存袋への密閉:ラップしたパンをフリーザーバッグに重ならないよう平らに入れ、空気をしっかり抜いて密封。可能であれば金属トレーに乗せて冷凍庫へ入れる(急速冷凍)。
解凍する際は、自然解凍を待つ必要はありません。凍ったままの状態でラップを外し、表面に軽く霧吹きで加水してから、温めておいたトースターでそのまま高温リベイクします。内部の水分を閉じ込めたまま外側だけを一気に焼き戻すことで、焼き立てに近いもっちりとした弾力と芳醇な香りをいつでも再現できます。