では、専門医はどのような基準で医療機関への受診を推奨しているのだろうか。日本アレルギー学会が編纂した最新の「蜂アレルギー診療ガイドライン」や、日本救急医学会の指針を紐解くと、受診の可否を分ける明確なラインが見えてくる。
臨床の第一線で活躍するアレルギー専門医らが指摘するのは、「症状の範囲」と「出現までのスピード」だ。局所の痛みやわずかな赤みだけであっても、刺された部位が頭部や首周り、あるいは口の中である場合は、気道閉塞のリスクがあるため即座に医療機関を目指さなければならない。また、刺された場所から離れた全身に蕁麻疹が広がる、激しい腹痛や吐き気が生じるといった症状は、身体全体が危険信号を発しているサインだ。