自己一致とは?ロジャーズ心理学の基本と心のモヤモヤ解消法

自己一致とは?ロジャーズ心理学の基本と心のモヤモヤ解消法

自己一致とは?ロジャーズ心理学の基本と心のモヤモヤ解消法に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

自己一致の対極にあるのが「自己不一致(incongruence)」です。多くの人が慢性的な心のモヤモヤや自己否定感に苦しむ背景には、この自己不一致が存在します。 ロジャーズのパーソナリティ理論では、人が認識する「自己概念」を大きく2つに分類します。 * 現実自己(Real Self):いま実際に感じ、行動しているありのままの自分(弱さ、怒り、怠惰さ、不安なども含む)。 * 理想自己(Ideal Self):「こうあるべきだ」「こうありたい」と願う規範や願望としての自分(有能、常に穏やか、好かれている状態など)。 自己不一致の直接的な原因の多くは、幼少期からの養育環境や社会的な「価値の条件付け(Conditions of Worth)」に由来します。「良い成績を取らなければ愛されない」「怒ってはいけない」「常に前向きでいなければ評価されない」といった条件を内面化する結果、ありのままの感情(現実自己)を「悪」と見なし、防衛的に抑圧してしまうのです。 現実自己と理想自己の間に大きな溝ができると、無意識のうちに脅威を感じ、感情を歪曲したり否認したりする防衛機制が働きます。これが神経症的な不安、対人過敏、原因不明の疲労感といった症状として顕在化します。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。