電線とケーブルの違いとは?Jis規格と構造の差・安全基準を徹底解説

電線とケーブルの違いとは?Jis規格と構造の差・安全基準を徹底解説

電線とケーブルの違いとは?Jis規格と構造の差・安全基準を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

電気工事の現場や設計図面で飛び交うアルファベットの記号は、一見暗号のように見えますが、その構造と用途を論理的に表現しています。代表的な主要電線の特徴と見分け方を整理します。

1. VVFケーブル(平形)/ VVRケーブル(丸形)
住宅用屋内配線の絶対的標準資材です。「Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cord/cable」の略称で、絶縁体・シースともにビニルを採用しています。平形(VVF)は壁内や天井裏に転がし配線しやすく、ステップルでの固定が容易です。一方の丸形(VVR)は中心に介在物が入っており、曲げ方向の異方性がないため配管への引き込みに適しています。

2. CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)
ビル、工場、マンションの幹線配線や受変電設備で多用される大型ケーブルです。絶縁体に熱に強い「架橋ポリエチレン」を採用しており、VVFの最高許容温度が60℃であるのに対し、CVケーブルは最高許容温度90℃を誇ります。同じ太さの導体であってもVVFよりはるかに大きな許容電流を流すことができるため、大電力を伝送する中枢ラインに不可欠です。

3. IV線(600Vビニル絶縁電線)
シースを持たない単層の絶縁電線です。導体は単線(1本の太い銅線)または撚り線があり、柔軟性に優れるため住宅の分電盤内部の渡り配線や、スイッチ・コンセントのボックス内結線、電線管配線の内部通線用として重宝されます。

4. キャブタイヤケーブル(VCT / 2PNCTなど)
移動用大型機器、電動工具、イベント用仮設配線、水中ポンプなどに使われる極めてタフなケーブルです。厚みのある特殊ゴムや軟質ビニルのシースで強固に保護されており、工事用車両に踏まれても容易には内部短絡を起こさない驚異的な耐衝撃性と耐屈曲性を備えています。

電線の表面には、必ず製造メーカー名とともに「VVF 2.0-3C(導体径2.0mm・3心)」「E(電気用品安全法適合マーク)」「JISマーク」などの刻印が印字されています。これらは安全性を公的に証明する身元証明書であり、粗悪な海外製ノーブランド品を見分けるための必須チェックポイントとなります。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。