現場での実用性を検証するため、都内の保育施設および家庭での描画実験を行ったところ、多くの実践者が直面する共通の課題と効果が浮き彫りになりました。
保育士への聞き取り調査では、「季節の掲示物やお誕生カードに動物を描く機会は多いが、象はバランスが難しく避けていた」という声が多数を占めていました。しかし、鼻と耳の比率を固定した簡略化メソッドを導入したところ、「制作時間が従来の3分の1に短縮され、子どもたちからも『かわいい!』と即座に反応が返ってきた」という報告が得られました。
また、家庭で未就学児と一緒に描いた保護者からは、「リアルに描こうとすると子どもが途中で飽きてしまうが、丸と線だけで形になる手順を見せると、真似をして夢中で何匹も描き始めた」との声が寄せられています。細部の正確さよりも、子どもが認識しやすいアイコンとしての象を提示することが、描く楽しさを引き出す鍵となっています。