心操のヒーロー人生を根本から変えたのが、担任ではない1年A組担任のプロヒーロー・相澤消太(イレイザーヘッド)との出会いです。雄英入試の実技試験は対巨大ロボット破壊がメインであったため、対人特化の「洗脳」を持つ心操は点数を稼げず普通科へ配属されました。この不合理なシステムに対し、誰よりも理解を示したのが相澤でした。
相澤自身も「個性を消す」という対人戦専用の能力であり、物理的な破壊力を持たないため、学生時代は同じような挫折と劣等感を経験していました。相澤は放課後の時間を使って心操をマンツーマンで指導し、自身のトレードマークである「操縛布(そうばくふ)」の扱いと、死線をくぐるための基礎格闘術を徹底的に叩き込みました。
操縛布は炭素繊維に特殊合金を編み込んだ強靭な特殊布であり、習得には通常5年から6年の歳月を要すると言われています。しかし心操は、指の皮が擦り切れ血を流しながらも数ヶ月で実践レベルまで昇華させました。言葉少なに背中を押す相澤と、その期待に結果で応えようとする心操の間には、単なる教員と生徒を超えた強固な師弟の信頼関係が築かれています。